4月19日(金)・20日(土)の2日間、小鹿野町・小鹿神社の例大祭「小鹿野の春祭り」が行われました。
このお祭りは毎年4月第3土曜日とその前日に行われ、笠鉾2基(腰之根笠鉾、新原笠鉾)と山車2基(上町屋台、春日町屋台)が町内を曳き回され、小鹿野町の伝統芸能歌舞伎の上演、流鏑馬(やぶさめ)や剣道の演舞奉納などが行われます。
同祭りは「金棒突き」と呼ばれる華やかな衣装の女の子たちが、笠鉾・屋台を先導することが特徴です。取材日は肌寒い天候で夕方から雨となりましたが、町中は曳き手・囃し手の威勢のよい掛け声が響き、祭りの熱気で盛り上がっていました。
[記事:tomita]
横瀬町の武甲山御嶽神社、里宮の神楽の様子です。
この神楽は毎年4月15日の祈年祭と10月1日の例大祭で年2回奉納され、起源は文禄5年(1596)と400年以上の古い歴史があります。大太鼓・小太鼓・笛の囃子方が舞台ではなく、楽屋内で演奏する「隠れ囃子」が特徴です。
全部で14座奉納され、特に「大黒舞」は舞台から見物客に向けて供物(くもつ)が振舞われるため、地元の子供たちが多く集まります。大黒様が振舞いをするタイミングに合わせ、子供たちが元気いっぱいに両手を上げている姿が印象的でした。
[記事:tomita]
2013年4月7日(日)、横瀬町宇根地区で「天王様(てんのうさま)」と呼ばれる宇根の春祭り(八阪神社例大祭)が行われました。
このお祭りは毎年4月の第一日曜日に行われ、上組・下組2基の笠鉾が宇根地区を曳き回されます。
このお祭りでは誰でも笠鉾を曳くことができ、飛び入りの観光客や地元の子供たちが一緒に参加できます。地元宇根社中による秩父屋台囃子の笛太鼓、囃子手となった子どもたちの「ホーリャイ」という声、そして笠鉾を曳く人々の掛け声が春の横瀬町に響いていました。
[記事:tomita]
2013年4月4日、秩父路に本格的な春の訪れを告げる御田植祭が秩父神社でおこなわれました。同祭は埼玉県撰定無形民俗文化財に指定され、古くは旧暦2月3日に行われていました。
その後明治6年の改暦によって一旦3月3日となり、その後4月4日に行われるようになりました。
取材日は好天に恵まれ、沢山の見物客やカメラマンで賑わいました。
※取材にあたり、秩父神社様のご理解とご協力をいただきました。
この神事は春の農作業に先立ち、今年の豊作を願い境内を神田に見立て、苗代作りから種蒔き、田植え、収穫までの模擬水田耕作風景を「田植歌」と共に奉納します。
また、12月3日に行われる秩父神社例大祭「秩父夜祭」で、豊作をもたらした清らかな「お水」を、武甲山へお返しする新穀感謝の神事でもあります。
[記事:masaru]
2013年3月10日(日)、秩父市山田で「山田の春祭り」と呼ばれる恒持神社例大祭が催されました。この祭りは秩父地方でその年最初に山車の奉曳される祭りで、秩父路に春を告げる祭りとして親しまれています。
※取材にあたり祭り関係者の方々にご理解・ご協力いただきました。
午前11時から恒持神社で行われる祭典の後、笠鉾・屋台が御旅所のある八坂神社へ向かいます。中山田町会の「大棚(おおだな)笠鉾」、「中山田屋台」、そして上山田町会の「荒木屋台」の3台が曳行され、曳き踊りも披露されます。
この日は初夏を思わせるような暖かさから強い風・にわか雨と、まさに季節の変わり目らしい変わりやすい天候でしたが、祭りは多くの人で賑わい、囃し手・曳き手の威勢のよい掛け声とともに熱気に包まれていました。
[記事:tomita]
埼玉県長瀞町の宝登山山麓にある不動寺前の駐車場広場で、3月3日(日)長瀞町では早春恒例の「長瀞火祭り」が行われました。
昭和53年から開始され、毎年3月の第一日曜日に実施されます。同祭は本年で第34回目を迎え、秩父路に春を呼ぶ祭りとしても知られています。
もともと秩父地方の信仰行事「火祭祈願」を再興したもので、総本山醍醐寺座主御親修による秘法の火祭り祈願「紫燈大護摩・火渡荒行」は一見の価値があります。
※今回の取材にあたり長瀞火祭り奉賛会・秩父鉄道・長瀞町観光協会他関係者のご理解・ご協力を頂きました。
取材当日は天気も良く、多くの観光客やカメラマンで賑わいました。
長瀞駅前や祭り会場ひろばでは秩父各地の獅子舞や居合抜きなど郷土芸能の奉納や、長瀞町観光協会による甘酒無料サービスなどが行われました。
正午過ぎから修験者の吹き鳴らすほら貝の音を合図に、一行は長瀞駅から宝登山山麓の火祭り会場を目指し出発します。修験者一行のほかに獅子舞一団、一般奉賛者総勢1,000名を超える行列で会場を目指します。
薪を約3トン、ひのきを約4トン使用し山積みされた火渡り道場に点火されると、みるみるうちに火柱が立ち上がり、会場は立ち上がる炎の熱気に包まれました。
その後、無病息災や商売繁盛等を願い秘法の「柴燈大譲摩(さいとうおおごま)、火渡荒行」が行われます。
火の勢いが弱まると、修験者が護摩札をかかえ、気合とともに次々と火の中へ飛び込んでゆきます。
修験者の火渡りに続いて、一般の奉賛者たちが火渡りを行ないます。
火渡りは一般の方でも参加することができ、中には子供の姿もありました。
奉賛者たちは、各々の思いや願いを胸に火渡りしていました。
[記事:kuwahata]
2月3日、秩父三社(秩父神社、寳登山神社、三峯神社)で節分祭が行われました。
※取材にあたり秩父神社様、寳登山神社様、三峯神社様のご理解・ご協力をいただきました。
■秩父神社/節分追雛(ついな)祭の様子
秩父神社では節分追雛祭が行われ、多くの参拝者たちが訪れました。
10時から行われたつけ行事「鬼やらい」は秩父郡市内外から駆けつけた年男・年女が豆まきし厄払いをします。豆は小袋に2,500袋用意され、午前と午後の計7回平成殿から撒かれました。
神社境内の神楽殿では福神舞が舞われます。18時頃から社殿前で地元の素人力士による組み手の奉納があり、19時30分頃 から社殿で祭典を行います。古式ゆかしい神事は奉幣の儀、撒豆の儀、引目の儀と行われ、最後に福神舞が行われます。
■寶登山神社/節分追儺祭の様子
長瀞にある寶登山神社では11時・15時に節分追儺祭が斎行されました。
神職による蟇目(ひきめ)神事では東西南北、中央に向けて矢が射られ、邪気をはらい福を呼ぶとされています。放たれた矢を手にした人はその年の縁起が良いともいわれ、多くの参列者が注目する行事となりました。
また、年男・年女による豆まきでは「福は内、鬼は外」の大きな掛け声とともに豆やみかんが撒かれます。この豆には特別なお土産と引き換えられる「大当たり」の入った小袋があり、境内は福を授かろうとする多くの参列者で賑わいました。
■三峯神社/ごもっとも神事
秩父市三峰の三峯神社で今年も「ごもっともさま」神事が行なわれました。
「ごもっとも神事」は五穀豊穣・大漁満足・夫婦円満・開運長寿・子授け等の祈願をし7時・11時・12時・14時・16時と合計5回の神事が行われました。
福は内、鬼は外の後に「ごもっともさまー!」の掛け声と共にごもっとも棒を掲げ祈願をしていました。
[記事:masaru]
1月12・13日の2日間、秩父市上宮地町の虚空蔵寺で虚空蔵尊縁日が行われました。虚空蔵尊は十二支の丑・寅年の守り本尊として知られ、また養蚕農家の守り本尊として、かつて「秩父銘仙」で繁栄を誇った秩父地方はもとより本庄・児玉方面からの参拝者も多く、いまだ厚い信仰を集めています。※取材日 1月12日
小寒が過ぎ厳しい寒さにもかかわらず、今年は土日に重なり90段もある石段の先にある本堂に続く参道は多くの参拝客で賑いました。
ダルマや縁起物のお宝を商う露店が多く立ち並び、懐かしい唐辛子売りの口上も縁日を盛り上げ、普段は静かな住宅街もこの日ばかりは活気に溢れていました。
[記事:masaru]
10月27日(土)・28日(日)に、秩父市浦山の大日堂で獅子舞が行なわれました。
今年は天候には恵まれませんでしたが、その中例年以上に多くの参拝者やカメラマンが足を運んでいました。
大日堂では獅子が「剣がかり」といわれる悪疫払いの舞を奉納し、「祈願ざさら」と呼ばれる舞は参拝者の祈願が目的で、希望者が数人揃うと舞が奉納されます。
同獅子舞は、跳んだり跳ねたりする激しく勇壮な舞で、大日堂に集まった参拝者の周りを舞うのが特徴です。
今年は皆野町三沢地区の笠鉾曳航も行われ、祭りに花を添えました。
※取材日10月27日(土)に行いました。
※撮影にあたり浦山獅子舞保存会のご協力を頂きました。
[記事:miyahara]
10月28日(日)に秩父市寺尾で「萩平歌舞伎」が上演されました。
今年で15回目を迎える同公演は、地元の萩平子ども歌舞伎や、秩父歌舞伎正和会が中心となって行われています。
萩平歌舞伎の舞台は埼玉県指定有形民俗文化財に指定され、晴れた日には田園風景と空ぶき屋根という昔ながらの景色が広がります。
公演当日はあいにくの天気でしたが熱心の歌舞伎ファンや地元の人など、たくさんの人が訪れていました。
歌舞伎演目の間には、秩父屋台囃子や津軽三味線などが行われ、訪れた人を魅了していました。
当日は、「萩平歌舞伎」だけでなく併せて「第7回萩平さんぽ展」も開催され、地元のアマチュア画家が描いた絵画や田舎の風景を見ながらのお茶など、様々な楽しみがあるのも同公演の特徴です。
11/17(土)、11/18(日)には、小鹿野町の小鹿野文化センターにおいて歌舞伎郷土芸能祭が開催されます。下記の演目も行われますので今回見逃してしまった方にはおすすめです。
秋も深まり木々の葉が色付き始めた秩父路は紅葉やお祭りなど見所が満載です。
~演目~
◇萩平子ども歌舞伎
・「青砥稿花紅彩画 稲瀬川勢揃之場」(あおとぞうしはなのにしきえ いなせがわせいぞろいのば)
・「吉例曽我対面 工藤館之場」(きちれいそがたいめん くどうやかたのば)
◇秩父歌舞伎正和会
・「菅原伝授手習鑑 吉田社頭車引之場」(すがわらでんじゅ よしだしゃとうくるまびきのば)
[記事:kuwahata]