平成25年8月24日、秩父札所一番四萬部寺で、大施食鬼会が行われました。この法要は「関東三大施餓鬼」の一つとして大変賑わい、餓鬼道に落ちて苦しむ亡者を救い供養する法会です。古くは三十俵の米を炊き詰めかけた信者はもとより、多くの飢えた人々にも平等に施したものだったと言われています。
平成26年には12年に1度の御開帳が行われます。各寺の観音堂の扉及び観音様の厨子を開帳し、観音様の御手から手綱をのばします。その手綱を握ることで、観音様とのご縁をいただけます。
それを記念し、プレイベントとして「秩父札所巡りウルトラマラソン」が行われます。詳しくはこちらをご覧下さい。
[記事:masaru]
秩父・長瀞町の秋の観光名所「長瀞七草寺めぐり」。この七草寺に訪れる人々の安全を祈願する「七草寺霊場オープン法要」が、長瀞町の遍照寺で催されました。
秋の七草は「桔梗(ききょう)・藤袴(ふじばかま)・葛(くず)・萩(はぎ)・女郎花(おみなえし)・尾花(おばな)・撫子(なでしこ)」で、遍照寺では葛が育てられています。
法要は七草寺の住職全員が集まり、それぞれの寺に植えられている七草が献花されます。集まった関係者は住職の読経にあわせ、巡礼者の安全を願って祈願していました。
取材日は二十四節気のひとつ、処暑(しょしょ)で、この日から夏の暑さが柔らぐと言われています。徐々に秋の訪れを感じさせる長瀞の七草寺巡りに訪れてみてはいかがでしょうか。
七草寺巡りの詳しい情報はこちら→長瀞町観光協会
[記事:tomita]
秩父市上吉田の小川地区で毎年8月16日に行われる、「小川の百八灯」の様子です。
同地区の県道の両側に、400基近い「ウシ」と呼ばれる篝火の燭台が並べられ、16日の19時頃一斉に点火されます。
百八灯の煙を浴びると疫病にかからないといわれているため、人々はかがり火の中を3回往復します。
同祭りは県選択無形民俗文化財に指定され、起源は古く鉢形城の勇士の霊を慰めるためとも、疫病神を焼き払うためとも言われています。
今年から燭台の燃料には再生可能エネルギーのバイオディーゼルが使用され、エコロジーの面でも自然に優しいかがり火となっています。
19時過ぎからは花火も打ち上げられ、訪れた人を楽しませていました。
[記事:kuwahata]
2013年8月16日、横瀬町芦ヶ久保の白鬚神社において伝統の獅子舞が奉納されました。大雄(たゆう)・雄獅子(おじし)・女獅子(めじし)の3頭の獅子が勇壮な舞を披露し、花園を表現する花笠が四隅に立ち、笛や歌と一緒に舞いを盛り上げます。
この獅子舞は「ササラ」と呼ばれ、現在は「幣掛り・眼忍び・蛇掛り・十文字・花掛り・女獅子隠し・竿掛り・白刃」の8つの演目が奉納されています。普段は静かな神社が、この日は地元の人々やカメラマンで賑わいました。
芦ヶ久保の獅子舞の詳しい情報はこちら→歩楽~里(ぶら~り)よこぜ
[記事:tomita]
秩父市荒川上田野にある千手観音堂で、「千手観音信願相撲」が行われました。
信願相撲は毎年8月16日、荒川上田野船川地区の千手観音様縁日に行われます。
身体健康の願をかけ、相撲を奉納するもので、一つの取組みを二番行い、行司は軍配を上げるが最初に勝ったほうが次には負ける勝ち負けなしの取組みです。
こども達はまったなしの真剣勝負を繰り広げていました。
祭典当日、秩父市は35℃を超える猛暑日でしたが、カメラマンや地元の人などたくさんの人が集まって声援を送っていました。
[記事:kuwahata]
2013年8月15日(木)、長瀞町の岩畳周辺で長瀞船玉まつりが行われました。このまつりは船頭による水上安全・水難供養が起源と言われ、100年以上続く長瀞の伝統的なまつりとなっています。
※取材にあたり長瀞船玉まつり実行委員会様のご協力を頂きました。
今年はスポーツ祭東京2013の「ライフル射撃協議会」が長瀞で開催されることにちなみ、寶登山神社の神職が「マイギリ式」と呼ばれる伝統的な火起こしで聖火の種火を起こす採火イベントが行われました。
夕闇の荒川にはちょうちんを点けた万灯船が行き交い、約1,200個の灯籠が流されます。また、約3,500発のスターマイン・仕掛け花火・尺玉が夜空を彩る花火大会では集まったおよそ7万人の観客から大きな歓声と拍手があがりました。
[記事:tomita]
2013年7月28日(日)、毎年7月第4日曜日に催される「猪鼻の甘酒まつり」が秩父市荒川白久猪鼻地区の熊野神社境内で行われました。熊野神社祭礼の付け祭りとして行われるこの祭りは、ふんどし姿の男衆が甘酒を掛け合い、無病息災を祈願する奇祭として知られています。
用意される甘酒は氏子が粥と麹を前日から発酵させたもので、一般的な甘酒というよりは濁酒やお酢に近い甘酸っぱいものです。
日本武尊が大猪を退治した際に村人が濁酒を差し上げたことに由来するといわれ、その後天保八年に疱瘡が流行った際、厄病流しとして祭事が始まったと伝えられています。この日も多くの氏子とカメラマンが集まり、水しぶきならぬ「甘酒しぶき」を浴びながら健康を願う祭りとなりました。
[記事:tomita]
秩父川瀬祭は秩父のお祇園で、秩父神社の夏祭りです。
300年以上の伝統を誇り、例年7月19日から20日にかけて行われます。
12月3日の「秩父夜祭」と対比するお祭りといわれ、夜祭に対して昼の祭り、冬に対して夏、大人に対して子供のお祭りです。
秩父市内を絢爛豪華な8基の笠鉾・屋台が秩父屋台囃子のリズムに乗って曳き回されます。
笠鉾・屋台の囃子手は子供達が務め、花笠を付けた曳き子はかわいらしく楽しい子供のお祭りです。
7月19日(金) 宵宮の様子
7月19日は宵宮で午後から各町会で山車の牽引が行われ、午後7時過ぎに秩父神社境内に笠鉾・屋台が一旦集結し、その後、夜の町内を牽引します。
午後7時過ぎの秩父神社境内は、まさに宵宮の見所で悪疫退散の「天王柱立て神事」が行われます。
その後、道の駅ちちぶの裏手で花火が盛大に打ち上げられます。
取材当日は天候にも恵まれ、たくさんの観光客や地元の人などが訪れていました。
7月20日(土) 本祭の様子
20日は秩父神社境内に集合した笠鉾・屋台が御神幸行列に先立ち出発します。重量約400kgもの白木造りの神輿が荒川の清流の中へと入る「神輿洗いの儀式」が行われます。
同儀式は、昔から「水の恵みに感謝」し「災厄を流す」と云われています。
夕方から夜にかけて、「五町曳き別れ」「兄弟笠鉾曳き別れ」「三町曳き別れ」などが行われ、それぞれの町会へと戻っていきます。
今年の秩父川瀬祭は両日とも天候に恵まれ、たくさんの観光客や地元の人達で賑わっていました。
[記事:kuwahata]
7月8日(月)秩父札所13番慈眼寺(じげんじ)周辺で「あめ薬師縁日」が行われました。「眼の守り本尊」と云われる薬師如来の縁日であることから「あめ薬師」として親しまれています
また、名物で縁起物の「ぶっかき飴」が売られることから「飴薬師」とも呼ばれます。取材日はぶっかき飴が売り切れるほど多くの参拝者があり、本堂周辺には目が良くなるよう祈願した「め」と書かれた絵馬が多数奉納されていました。
さらに、縁日が梅雨の季節で雨に見舞われることが多いことから「雨薬師」とも呼ばれます。秩父地方では「あめ薬師縁日で雨が降ると、川瀬祭りは晴れになる」という言い伝えがあり、取材日も急な夕立に見舞われました。
さて7月19・20日、秩父川瀬祭りのお天気がいまから楽しみです。
[記事:tomita]
長瀞町の寶登山神社で、奥宮祭が齋行されました。このお祭りは例年5月2日(八十八夜)に行われ、別名「つつじ祭り」とも呼ばれています。
※取材にあたり、寳登山神社関係者のご理解とご協力をいただきました。
同祭は神社創立に由来すると云われ、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の御神霊を乗せた神輿が寶登山神社本殿から山頂の奥宮まで運ばれ、祭典や神楽が奉奏されます。取材日は晴天に恵まれ、神社関係者だけでなく一般観光客も御神幸行列に加わり、奥宮までのおよそ1時間30分の山道を汗をかきながら登る姿が印象的でした。
[記事:tomita]