2013年7月28日(日)、毎年7月第4日曜日に催される「猪鼻の甘酒まつり」が秩父市荒川白久猪鼻地区の熊野神社境内で行われました。熊野神社祭礼の付け祭りとして行われるこの祭りは、ふんどし姿の男衆が甘酒を掛け合い、無病息災を祈願する奇祭として知られています。
用意される甘酒は氏子が粥と麹を前日から発酵させたもので、一般的な甘酒というよりは濁酒やお酢に近い甘酸っぱいものです。
日本武尊が大猪を退治した際に村人が濁酒を差し上げたことに由来するといわれ、その後天保八年に疱瘡が流行った際、厄病流しとして祭事が始まったと伝えられています。この日も多くの氏子とカメラマンが集まり、水しぶきならぬ「甘酒しぶき」を浴びながら健康を願う祭りとなりました。