2014年4月4日、秩父路に本格的な春の訪れを告げる御田植祭が秩父神社でおこなわれました。同祭は埼玉県撰定無形民俗文化財に指定され、あいにくの天候にも関わらず沢山の見物客やカメラマンで賑わいました。
※取材にあたり、秩父神社様のご理解とご協力をいただきました。
この神事は春の農作業に先立ち、今年の豊作を願い境内を神田に見立て、苗代作りから種蒔き、田植え、収穫までの模擬水田耕作風景を「田植歌」と共に奉納します。
また、12月3日に行われる秩父神社例大祭「秩父夜祭」で、豊作をもたらした清らかな「お水」を武甲山へお返しする新穀感謝の神事でもあります。
秩父市羊山公園の桜の様子です。現在は五分咲き程度です。
同公園は丘陵上の高台にあり、西に秩父市街を一望でき、南には武甲山の雄大な姿を間近に見ることができます。
公園は中央部にある小さな谷で南北に二分される形になっており、北側のブロックに「見晴しの丘」や「武甲山資料館」など、南側のブロックに「芝桜の丘」などがあります。
同公園は芝桜だけでなく、約1,000本とも言われる桜の名所としても知られています。好天の日には、遠く両神山や甲武信岳、雲取山等の奥秩父の山々も眺望できます。
取材当日は変わりやすい天気でしたが、たくさんの観光客や地元の人が訪れていました。
秩父市荒川上田野、札所29番長泉院のしだれ桜の様子です。開花し、見頃を迎えています。今週末にはピークを迎え絶好のお花見日和になりそうです。
※取材日:2014年4月2日
秩父市荒川上田野、清雲寺のしだれ桜の様子です。多くの枝で開花し、今週末にはお花見日和になりそうです。
※取材日:2014年4月2日
樹齢約600年といわれ、樹高15メートル、幹回り3メートルの巨木で、埼玉県の天然記念物に指定されています。
秩父市と小鹿野町にまたがる秩父ミューズパーク梅園の様子です。
同梅園は、面積が約1.5ヘクタールあり、「白加賀」「野梅」「豊後」など15種類、約600本の梅が咲き誇ります。
梅園の付近には、秩父札所23番音楽寺や、見晴らしのよい展望スポット「旅立ちの丘」などがあり例年たくさんの観光客が訪れます。
ここ数日の暖かさもあってか、同梅園は現在見頃を迎えています。
取材当日は、天候にも恵まれたくさんの人が訪れていました。
2014年3月23日、秩父市番場町の秩父神社で、四條流包丁儀式が行われました。
春本番を思わせる好天候のもと、日本の伝統的な料理方式を伝える儀式を一目見ようと、多くの見物客やカメラマンで賑わいました。
※取材にあたり秩父神社様のご協力をいただきました。
四條流は平安時代の初期、58代光孝天皇の時代、四條中納言藤原朝臣山陰卿(ふじわらのあそんやまかげきょう)が鯉を包丁した時の切形から由来すると伝えられています。 流麗で見事な包丁さばきに見物者からは歓声や拍手が沸き上がっていました。儀式で調理された鯉は秩父神社に奉納されました。
右手に包丁刀、左手に真魚箸を持ち、まな板の材料に触れることなく六根清浄(ろっこんしょうじょう)と念じ、天下泰平・五穀豊穣を唱えながら調理します。
年頭や慶事の際に包丁の型を披露する儀式として宮中の行事として行われていましたが、室町時代に武家社会にも伝わり、所作や切り型にも祝賀や祈願などの意味が込められています。
2014年3月9日(日)、秩父市山田で「山田の春祭り」として親しまれている恒持神社例大祭が催されました。
同祭りは秩父地方でその年最初に山車の奉曳される祭りで、秩父路に春を告げる祭りとして知られています。
※取材にあたり祭り関係者の方々にご理解・ご協力いただきました。
午前11時から恒持神社で行われる祭典の後、笠鉾・屋台が御旅所のある八坂神社へ向かいます。中山田町会の「大棚(おおだな)笠鉾」、「中山田屋台」、そして上山田町会の「荒木屋台」の3台が曳行され、曳き踊りも披露されます。
取材当日は、季節の変わり目らしい変わりやすい天候でしたが、祭りは多くの人で賑わい、囃し手・曳き手の威勢のよい掛け声とともに熱気に包まれていました。
2月12日、秩父市宮側町の武甲酒造株式会社で新酒が出来たことを知らせる「杉玉」が店舗軒先に吊るされ、関係者が今年の新酒の出来を祝いました。
※取材にあたり、武甲酒造様のご協力をいただきました。
この杉玉の正式名称は「酒林(さかばやし)」で、良質な酒造りと神のご加護を願う意味が込められ、各酒蔵では毎年新酒ができるこの時期になると、青い杉の葉を束ね丸く刈り込んで作ります。月日が経てば徐々に茶色く変わり、 鮮やかな緑色に蘇ったとき新酒が出来た目印になります。酒林に限らず酒蔵と杉の関わりは密接で、桶や樽・枡とさまざまな場面で利用してきました。
同酒蔵13代目当主の長谷川浩一さんによると、「今年の厳しい寒さで、まろやかで芳醇な味に仕上がりました」と、例年以上の仕上がりに満足の様子でした。
この杉玉はトラック1台分の杉の葉を集めて作られています。大人ふたりで抱えるほどの大きさ(直径約80センチ、重さ約40キロ)に仕上げるには、各蔵元で蔵人が作りますが、良質な杉の葉を手に入れにくいことや職人が減ってしまったため、専門業者へ依頼するケースがほとんどだそうです。しかし同酒蔵では昔ながらの製法で、職人が二十日間ほどで仕上げます。
2月3日、秩父三社(秩父神社、寳登山神社、三峯神社)で節分祭が行われました。
節分には「季節を分ける」という意味があり、春夏秋冬どの季節にも「節分」はあります。一年の始まりは「春」で、2月3日の節分が一番有名になったと考えられます。
明日は立春。暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きます。風邪等引きませんように‥‥‥ WebGuide秩父編集部一同
※取材にあたり秩父神社様、寳登山神社様、三峯神社様のご理解・ご協力をいただきました。
■秩父神社/節分追雛(ついな)祭の様子
秩父市番場町 秩父神社では節分追雛祭が行われ、多くの参拝者たちが訪れました。
10時から斎行されたつけ行事「鬼やらい」は秩父郡市内外から遠くはバスツアーで参加したグループもあり、裃に身を包んだ年男・年女が豆をまき厄払いをします。豆は小袋に2,500袋用意され、今年の福を掴もうと大勢の参拝者が平成殿の前に集まりました。
社殿の前では鬼に扮した氏子たちが参拝者たちと記念撮影をしたり、中には鬼のお面に泣き出す小さなこどもも見受けられ、賑やかな祭典となりました。
■寶登山神社/節分追儺祭の様子
長瀞町・寶登山神社にて節分追儺祭が斎行されました。当日は春を思わせる陽気に恵まれ、境内は沢山の参拝客で賑わいました。
豆まきの前に、東西南北から中央に向け矢を射る蟇目(ひきめ)神事が行われました。蟇目神事は邪気を払い福を呼ぶとされ、放たれた矢を手にするとその年の縁起が良いともいわれています。
最後に年男・年女の「福は内、鬼は外」の大きな掛け声とともに豆やみかんが撒かれ、一年の福を呼び込みました。
■三峯神社/節分祭「ごもっとも神事」
秩父市大滝の三峯神社で節分祭「ごもっとも神事」が行なわれました。
「ごもっとも神事」は五穀豊穣・大漁満足・夫婦円満・開運長寿・子授け等の祈願をし、7時・11時・12時・14時・16時と合計5回の神事が行われました。
裃姿の年男が三方にのせた福枡の豆を、「福は内」の唱えごとと共に社殿にまきます。この時、後にひかえた添人が、大声で「ごもっともさま」と叫びつつ、巨大なごもっとも様を前上方に突き出すのが特徴です。
ごもっとも様とは、長さ1メートル余の檜のすりこぎ棒型のもので、その頭に注連縄をまき、根もとには蜜柑二個をさげた象徴的なものです。
福は内、鬼は外の後に「ごもっともさまー!」の掛け声と共にごもっとも棒を掲げ祈願をしていました。
秩父市大滝にある三十槌の氷柱ライトアップの様子です。
氷柱は現在見頃を迎えています。ライトアップを見ようとたくさんの観光客で賑わっていました。お越しの際は、残雪や凍結のため足元が滑りやすくなっていますので、ご注意ください。
~三十槌の氷柱ライトアップ~
期間 2月23日(日)まで
時間 【平日】17:00~20:00 【土・休日】17:00~21:00
※ライトアップの期間は天候・気象状況により変更になる場合がございます。
詳しくはこちらをご覧ください→秩父観光なび