秩父市荒川贄川の贄川宿は、古くは江戸時代の頃から昭和初期まで、三峯神社参詣や秩父甲州を住環する商人の宿場として栄えました。
また、近年は2014年まで、毎年秋のイベントとして贄川宿縁側展が開催され大変人気を集めていました。
そんな贄川宿ですが、再びかつてのにぎわいを取り戻そうと地元の方たちの力によって、2016年春から「かかしの里」づくりを始めました。
現在では、贄川宿内の街並みの中の至る所に、愛嬌いっぱいのかかしが60体以上設置され、訪れた人たちを楽しませています。
宿場町内の縁側には、かつての縁側展のようにギャラリーになっている場所もあります。
2017年にはかかしサロンもオープン。建物の中にはかかしの他、かかしの里の写真や飾り物が飾られ、かかしの里へ訪れた人たちの憩いの場所として利用されています。
急な坂道を上った御岳山登山口の近くのかかし広場には、数多くのかかしが風情ある景色の中に溶け込んでいます。
ここからの眺望は武甲山や荒川が一望もでき、かつてこの地を訪れたナウマン博士や幸田露伴がスイスの景色を目前にするようだと眺望を絶賛したと云われています。
これからの季節、昔懐かしい景色の数多く残る贄川宿へ、ぜひお出かけください。