日本三大曳山(ひきやま)祭りの一つとして有名な秩父神社例大祭(秩父夜祭)が
12月2日宵宮、3日大祭が行なわれました。
※今回の取材にあたり秩父市役所観光課及び秩父神社、宮地、本町屋台関係者の皆様のご理解・ご協力を頂きました。
午後7時頃、提灯で飾られた6台の屋台・笠鉾が、御神幸行列を先頭に約1キロ離れた御旅所を目指し、秩父神社を出発します。
秩父神社周辺や秩父駅前などはたくさんの人で賑わっていました。
御旅所の手前にある難所「団子坂」を屋台・笠鉾が登る時が、秩父夜祭のクライマックスです。重さ約20トンと言われる屋台・笠鉾が団子坂を引き上げられると、団子坂周辺の見物客から歓声が上がり、約7,000発の色鮮やかな花火が打ち上げられ秩父路の夜空を彩りました。
※秩父夜祭の由来
秩父神社の例大祭として行なわれている「秩父夜祭」は、寛文年間(およそ330年前)から始められ、別名「お蚕(かいこ)祭り」とも呼ばれています。周りを山々に囲まれ、やせた土地の秩父では、桑(くわ)の生育に向いていて、昔から養蚕が盛んでした。交通網など皆無だった時代に、生産した絹を江戸に売り込む方法として「絹市」が考えられました。そして、「市」に遠方から来ていただくお客様の接待として始まったのがその起源とされています。時代の流れで、今は絹市こそ立ちませんが、この祭りだけが残っています。